紀伊半島豪雨7年 五條・大塔町で市長らが慰霊碑参拝
2018年09月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良、和歌山、三重の3県で、88人の死者・行方不明者を出した平成23年9月の紀伊半島豪雨から7年。11人が死亡・行方不明となった五條市大塔町では27日、太田好紀市長と幹部職員らが犠牲者を弔う慰霊碑を参拝した。今月4日に慰霊祭が行われる予定だったが、台風21号の影響で中止となっていた。
この日は、大塔町の自治連合会長、市平克之さん(78)も参列。犠牲者に黙禱をささげ、太田市長と市平さんが慰霊碑の前に花を手向けた。
太田市長は「7年前の教訓は脳裏に焼き付いている。毎年、全国各地で災害が起こっているが、何かあったときは助け合いながら、災害に強いまちづくりに取り組んでいきたい」と決意を新たに。
また、市平さんは「災害があった当日の朝、(死亡・行方不明となった)11人のうち4人と話をしたので、あの日のことは忘れることができない。行方不明の方が家族の元に戻ってこられるよう祈った」と神妙な面持ちで語った。