今シーズン「熱中症」救急搬送、県内過去最多1435人 死者は4人
2018年10月3日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は2日、熱中症で4月30日~9月30日に県内で救急搬送されたのは計1435人で、過去最多だった昨シーズン(5月1日~10月1日)の852人を大幅に更新したと発表した。記録的な猛暑の影響で死者も4人に上り、平成23年の統計開始以降で最も多かった。
県によると、救急搬送者の48・5%は65歳以上の高齢者だったが、野球部の部活後に意識を失った男子高校生もいた。
亡くなったのは50~90代の男女で、エアコンのついていない自宅室内で熱中症を発症したり、帽子をかぶらずに庭で倒れたりしているのを家族らに発見されたという。
奈良地方気象台によると、県内で35度以上の猛暑日は7月が14日間、8月が15日間の計29日間。連日猛暑日となった7月3週目(16~22日)には、1週間で426人が救急搬送されるなど、7月に被害が集中した。