JR・近鉄奈良駅に「4カ国語」バス案内システム
2018年10月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良交通は、JRと近鉄の奈良駅構内にバスの総合案内システムをそれぞれ設置した。発着時刻や乗り場の位置を大型スクリーンで知らせ、国内外から訪れる観光客の利用をサポートする。
案内システムは日英中韓の4カ国語で表示。奈良公園▽唐招提寺、薬師寺▽法隆寺▽平城宮跡▽ならまち―といった主要観光スポットに向かうバスの発着時刻や乗り場を案内するほか、衛星利用測位システム(GPS)を使い、運行状況をリアルタイムで利用客に伝える。
両駅のバスターミナルでは、1日千本以上のバスが発着。だが、外国人観光客向けの時刻表などは設置されていなかった。同社は今後、他のバス停への増設も検討するという。
この日開かれた除幕式には、同社の植田良寿社長や荒井正吾知事らが出席。植田社長は「観光客の利便性向上、公共交通利用促進の一助になれば」とし、荒井知事は「バスがいつ来るか分かれば、乗客の心理も安定する。観光地の快適性が向上することを期待する」と話していた。