DMG森精機、最新鋭工作機械を無償貸与 奈良朱雀・王寺工・御所実に
2018年10月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
工作機械大手の「DMG森精機」(名古屋市)が、県立工業高校3校に最新鋭の工作機械を無償貸与することが決まり、加工機導入セレモニーが奈良市の県産業振興総合センターで開かれた。
同社の本社は名古屋市だが、登記上の本店が創業の地である大和郡山市にある縁で、県と昨年3月、県産業の発展を目的とする包括連携協定を締結。次世代の優秀な技術者を県内で育成することを目指し、工業教育の促進を具体的な連携事業の1つに挙げていた。
最新鋭工作機械が導入されたのは、奈良朱雀、王寺工業、御所実業の3校。各校に「5軸加工機」など、自動車部品などを作る2種類の最新金属加工機が設置された。操作が複雑なため、同社の若手技術者を講師として派遣するという。
同社の森雅彦社長は「優秀なプログラマーや機械オペレーターを育て、奈良県から新しい技術を発信していきたい」と話した。
奈良朱雀高校機械工学科3年の田淵祐基さんは「最先端の機械に触れられるのは喜ばしいこと。使いこなせるか不安もあるが、いろいろ考えながら物づくりをしていきたい」と喜んだ。