秋の恒例「豊祝会」に800人 元阪神・岡田氏も講演
奈良の日本酒を楽しむ秋の恒例行事「第27回豊祝会」(奈良豊澤酒造主催)が18日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍~IRAKA~で開かれ、約800人が参加した。
平成4年、奈良豊澤酒造の大吟醸「豊祝」が全国新酒鑑評会で3度目の金賞に輝いて以来、毎年開催。豊祝は今年、2年ぶり13回目の金賞を受賞している。
会の冒頭、豊祝会会長を務める南都銀行の西口廣宗顧問が「杜氏の技術を社員全員に引き継がせるのはなかなかできない。金賞は会長、社長、社員みんなが一丸となって獲得したもの」とあいさつ。
第1部では、プロ野球の阪神とオリックスで選手、監督として活躍した岡田彰布氏(60)が「野球人生 道一筋」と題して講演した。阪神の2軍監督時代を振り返り「モチベーションは選手の成長に関わる。私はどの選手も平等に接するよう意識していた」と持論を展開。若者の育成について「いいところを伸ばしてやろうとすると、悪いところも消える。自発的にやるように導く方がいい」と話した。
質疑応答では、阪神が今季、最下位に沈んだ原因を問われ、「プロ野球の歴史で『育てながら勝つ』がうまくいったことはない」と分析。「阪神ファンは熱心だが、期待しすぎると大変。楽に見た方がいい」と冗談を交え、笑いを誘っていた。
第2部では、銘酒を味わうパーティーが開かれ、参加者は大吟醸の「豊祝」などを味わった。