「いじめ」認知5666件、前年度比3000件超増加 県内小中高
2018年10月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
文部科学省が25日公表した平成29年度の児童生徒の問題行動・不登校などの調査で、県内の国公私立小中学校、高校のいじめ認知件数は5666件で、前年度から3179件増加し、小学校は過去5年で最多だったことが分かった。県教委は「いじめの定義に対する理解が進み、漏れ落ちなく計上するようになった」としている。
いじめの認知件数は小学校4534件、中学校826件、高校306件でいずれも増えた。いじめの内容はいずれも「冷やかしやからかい、悪口、脅し文句、嫌なことを言われる」が最多だった。
特別支援学校を合わせた千人当たりの認知件数は37・5件で、前年度比21・2㌽の増加。全国平均の30・9件より多かった。
また、公立小中学校、高校の暴力行為発生件数は前年度比46件増の307件。国公私立小中学校の不登校児童生徒数は小学校324人、中学校1086人でいずれも前年度より増えた。国公私立高校の不登校生徒数は526人で前年度より減った。
いじめの認知件数について県教委は「学校現場で軽微なものについても計上するようになった」と肯定的にとらえ、「認知して対応できる現場であるよう県教委も支援したい」としている。