拓本と書の展覧会はじまる県橿原文化会館で28日まで
2018年10月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
石碑などに彫られた文字や意匠を和紙に転写した拓本と、書を展示する「第1回まほら拓本展・第4回万葉書道展」が、橿原市の県橿原文化会館で始まった。28日まで。
「まほら拓本会」と「万葉書道会」が活動の成果を披露しようと開催。まほら拓本会の南部孝会長が約50年前、大阪城の石垣に刻まれた石職人の屋号を写し取った拓本のほか、拓本に自作の漢詩を添えた作品など計72点を展示している。
香芝市の主婦、吉本美保子さんは「拓本の展示会は珍しい。拓本と書がマッチし、見ていて楽しい」と笑顔で話した。
南部会長は「濃淡の表現が豊かな拓本をぜひ見てほしい」、万葉書道会の白記佑紅会長は「拓本に自作の書を添える作品が増えてきた。会員が楽しく一生懸命に作った作品を見に来てもらえたら」とアピールしていた。