登山道で意識不明の男性を救命、5人に感謝状 葛城消防署
2018年11月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
登山中に虫に刺され、意識不明になった男性を救ったとして、葛城消防署は、救命活動に当たった広陵町の元看護師、西堀佐知子さん(68)ら5人に感謝状を贈った。
他の4人は、西堀さんと一緒に登山に来ていた広陵町の寺前憲一さん(71)、純子さん(71)夫妻と、男性を発見した葛城市の中原四郎さん(73)、ギン子さん(71)夫妻。
8月23日朝、中原さん夫妻が二上山の登山道を散歩中、寺の境内で倒れている葛城市在住の男性(63)を発見。現場を通りかかった西堀さんが男性の意識がないことに気付き、心臓マッサージをすると意識が戻った。
中原さんは消防に通報する一方、下山して救急隊を誘導。男性は病院に搬送され、快方に向かった。アブとみられる虫に刺され、アナフィラキシーショックを起こしたという。
感謝状の贈呈式で、伏見悟署長から「勇気ある行動で尊い命が救われ、社会復帰につながったことに敬意を表します」とたたえられた西堀さんは「命を助けられたことを喜んでいます」と話した。