【県立高耐震化問題】奈良高 新1、2年生が旧城内学舎へ移動
2018年11月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県立奈良高校(奈良市)の建物の耐震性が国の基準を下回っている問題で、来年4月から仮校舎完成までの間、同校の新1、2年生が旧城内学舎(大和郡山市)へ移ることが10日、関係者への取材で分かった。新3年生は現校舎に残ることになる。
奈良高校が9日、保護者に対して配布した文書で明らかになった。文書では、来年度の2学期からは3学年そろって授業を受けられると説明。来年1月から体育館が使用停止となることも含め、代替施設の利用や授業内容の工夫によって、授業や部活動、行事などにできる限り支障が出ないよう努めるとしている。
県教委は8日の教育委員会で、仮校舎の建設と、9カ月後とする完成までの代替施設として旧城内学舎の活用を決定。同学舎に全学年を収容できる規模がないため、1学年は現校舎に残ると説明したが、移動の対象となる学年は明らかにしていなかった。
奈良高校に息子が通う保護者は「9日に校内放送でも説明があり、生徒からは『行きたくない』や『先輩と部活できなくなる』という声があったと聞いた。子供への配慮がされているとは思えない」と話した。