悲願の夢舞台で初開催「おじいちゃんの甲子園」27日開幕
60歳以上のメンバーによる軟式野球大会「第2回おじいちゃんの甲子園大会」(日本生涯還暦野球協会主催、産経新聞社協賛)が27~29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場などで開かれる。同球場での開催は初めてで、元高校球児らも出場する。大会関係者は「夢の舞台から明るい話題を提供したい」と意気込んでいる。
協会事務局は「還暦野球のまち」を掲げる奈良県宇陀市が務め、全国各地で予選会を開催。昨年の第1回大会よりも100チーム以上多い約470チームが参加し、予選会などを勝ち抜いた12府県の16チームが本大会への出場を決めた。
徳島県立池田高校が昭和46年の夏の甲子園に出場したときのエース、高田寛巳さん(国府球友クラブ、徳島市)ら元甲子園球児も多数参加を予定。試合は11人で攻撃し、9人で守るなど協会独自のルールで、トーナメント方式で日本一を決める。
会場は開幕日だけが甲子園球場で、2~3日目がほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)。甲子園球場では1試合を40分に制限し、全チームが夢の舞台を経験できるようにする。
協会の寺岡稔理事長は「悲願だった甲子園球場での開催が実現し、元高校球児もそうでない選手も張り切っている。高齢者に生きる喜びを届けるとともに、多くの人たちに見に来てほしい」と話している。
27日午前8時過ぎに開幕。入場無料。問い合わせは宇陀市商工観光課(0745・82・2457)。