奈良地裁の大島所長が就任会見 「適正・迅速な裁判実現に努力」
2018年12月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良地方・家庭裁判所長に11月14日付で就任した大島真一氏(60)が、同地裁で記者会見し、「各裁判官の意見を聞きながら、適正・迅速な裁判の実現のために後方支援ができるよう努めたい」と抱負を述べた。
大島所長は兵庫県出身。神戸大学法学部卒業後、昭和61年に大阪地裁判事補に任官。同地裁部総括判事や徳島地方・家庭裁判所長などを歴任した。
印象深い裁判として挙げたのは、平成19~22年に大阪地裁で審理を担当した損害賠償訴訟。奈良県内で、出産時に意識不明となり、転院を断られた後に死亡した妊婦の遺族が医師らを提訴した裁判で、「医療過誤や救急医療の在り方が難しいと感じた事件だった」と振り返った。
奈良での勤務は初めてといい「昔ながらの風景や良さが残っている街」と印象を語った。座右の銘は「なんとかなるさ」。「心配しないで、気負わず自然体でいることが一番と考えている」と話した。