泥棒よけの逆さ札 葛城の「けはや座」
2018年12月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
葛城市相撲館「けはや座」の出入り口の扉の上に、泥棒よけや魔よけになると伝わる札が逆さまに貼られている。
同市職員の西川好彦さんによると、市内の一部地域では、天下の大盗賊、石川五右衛門の命日が12月12日と伝えられており、泥棒よけに「十二月十二日」と墨書した札を家の玄関などに貼るユニークな風習が残っている。
西川さんが「相撲字」と呼ばれる独特の書体で書いた札4枚を、屋根裏から忍び込む泥棒が見やすいよう逆さまに貼っている。
毎年暮れに新しい札に貼り替えるといい、西川さんは「戸締まりもそうだが、些細なことをおろそかにしないという思いを込めています」と話している。