十津川村と北海道新十津川町の「縁」 限定モニターツアー募集
2018年12月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
十津川村の村民が明治時代に開拓、移住した北海道新十津川町を訪ねる2泊3日の「十津川の縁モニターツアー」が来年1月26~28日に初めて開催される。先人の苦労の歴史を知り、地元の人たちとの交流を深める内容で、県は県民限定で参加者を募っている。
明治22(1889)年に十津川村を襲った「明治大水害」では、村内で168人が死亡し、400戸を超える民家が流失・全壊した。生活再建のため、村民2489人が新天地を求めて北海道への移住を決断。未開の北海道・トック原野を切り開き、新十津川町を築いたという。
それ以降、十津川村と新十津川町は「母子の村」として交流を続け、昨年県と村、町の3者で観光振興などの連携協定を締結。ツアーの企画に結びついた。
1日目は町の開拓記念館の見学や、町民との夕食会を予定。翌日はそば打ち体験のほか、しんとつかわ雪まつりなどを見学し、最終日は札幌市の大倉山展望台や白い恋人パークで観光を楽しむ日程となっている。
参加費は1人6万9千円。詳細は南都観光社ホームページから。申し込みは同社(0743・62・5850)。