奈良高耐震問題、2度目の保護者説明会 「場当たり的対応」との声も
2018年12月25日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県立奈良高校(奈良市)の耐震性が国の基準を大きく下回っている問題で、同校は23日夜、学園前ホール(同)で2回目の保護者向け説明会を開催。安井孝至校長らが耐震対策や仮校舎について説明したが、保護者から疑問や不満の声が相次ぎ、説明会は3時間以上に及んだ。
耐震対策については、県教委の職員が、耐震性を示す構造耐震指標(Is値)が0・6未満の校舎で補強工事を実施すると説明。保護者からの「補強で安全なIs値になるのか」との質問に担当者は「効果はあるが、安全な0・7以上は確保できない」と回答した。
仮設体育館については、現体育館の半分の広さで、天井の高さが足りず、バスケットボールやバレーボールの試合に支障があるといい、保護者からは「教育や部活の質が保てるのか」など質問が出たが、県教委から明確な回答はなかった。
2年生の長男が通う女性(45)は「場当たり的な対応ばかりでひどいとしか言いようがない」と話した。