大和未生流が「初生け」 奈良ホテル、100人出席
2019年01月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
華道の一派、「大和未生流」の新年会が、奈良市の奈良ホテルで開かれ、師範ら7人による「初生け」が披露された。
大和未生流は大正初期に奈良市で発祥。創流100年を超え、昨年は興福寺中金堂の落慶法要でも献花を行った。木や花のありのままの形を生かし、自然の風景を表現することが特徴という。
この日は会員ら約100人が出席。3代目家元の須山法香斎さんが「時代に迎合することなく流派の伝統を守り、華道の本質を伝えられるよう誠心誠意頑張りたい」とあいさつした。
その後、師範と準師範計7人が壇上で初生けを披露。新年らしく、梅のズアイや赤い実が美しい千両を青竹に丁寧に生けた。
初生けを行った準師範の高校2年、地引愛里子さん(16)は「初めて大勢の人の前で生けたのでとても緊張したけど、いい経験になった。今後も美しく生けられるよう実力をつけたいです」と話していた。