【大学ラグビー決勝】天理大、初優勝ならず 地元からは熱い声援
ラグビーの全国大学選手権決勝が東京・秩父宮ラグビー場で行われた12日、悲願の初優勝と関西勢として34大会ぶりの優勝の期待がかかった天理大を応援しようと、天理市内の2会場でパブリックビューイング(PV)が開催された。17―22で明治大に敗れたが、PV会場には熱い声援がこだました。
会場の一つ、天理教教会本部第3食堂には約1100人の市民や学校関係者らが集結。前半3分、天理大がフッカー島根一磨(主将)のトライで先制すると、ボルテージが一気に上がった。その後、明治大が追いつき、さらに勝ち越されて前半が終了。会場の最前列に陣取った天理大人間学部3年の早田宏遥さん(21)は「出だしはとてもよかったので後半は切り替えて逆転してほしい」と熱視線を送った。
後半、明治大がリードを広げたが、29分と終了5分前にトライを決めるなど1トライ差に詰め寄ると、会場はこの日一番の大歓声に包まれた。しかし猛追も及ばずノーサイドの笛。初優勝はならなかった。
試合後、天理大の東馬場郁生副学長は「1つのゴールに向かって頑張る選手らを誇りに思う」と選手らをねぎらった。天理大ラグビー部のファンという天理市のパート従業員、井筒元美さん(48)は「後半あきらめずに立ち向かった選手らのプレーに感動をもらった」と話していた。