「ぐるっとバス」4月にルート変更、平城宮跡~県庁が20分に
2019年01月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市や交通関係団体でつくる「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」は、土日祝日に市内を運行している「ぐるっとバス」(小学生以上100円)のルートを4月から変更することを決めた。平城宮跡と春日大社を最短距離で結ぶ「大宮通りルート」を新設し、平日運行も始めるという。
ぐるっとバスは現在、平城宮跡とJR奈良駅、近鉄奈良駅を結ぶ「平城宮跡ルート」と、両駅と春日大社など奈良公園内の主要な観光施設を結ぶ「奈良公園ルート」の2ルートで運行している。
4月1日からは、平城宮跡の外周やならまちを迂回する現在の平城宮跡ルートを、大宮通りルートに再編。これにより、平城宮跡朱雀門ひろば―県庁間が45分から20分に短縮される。
現在の奈良公園ルートは観光渋滞対策として、東大寺大仏殿前の停留所を起点に、若草山や春日大社に向かう「若草山麓ルート」と、ならまち方面に向かう「奈良公園ルート」に分ける。両ルートは4月20日からで、これまで通り休日のみの運行だ。
県が昨秋行った渋滞緩和の社会実験では、従来のルート以上に、大宮通りルートの試験運行が好評だったといい、県担当者は「新ルートで平城宮跡に観光客を呼び込みたい」と話した。