バスジャック想定の訓練実施、G20・ラグビーW杯控え
2019年01月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
バスジャックを想定した対応訓練が23日、帝産観光バス奈良支店(天理市)で行われ、同社の運転士と乗務員、県警の警察官ら約60人が真剣な表情で取り組んだ。
ラグビーのワールドカップ日本大会や20カ国・地域首脳会議(G20)の開催を控え、バス乗務員の対処能力の向上を図ろうと、同社と県警生活安全企画課が初めて開催した。
訓練は県内を周遊している観光バスに刃物を持った不審者が乗り込み、乗客を人質に金銭を要求した|との想定で実施。運転士が車内の状況を把握しつつ警察官がふんする犯人役の要求に対応したほか、無線で営業所と情報共有する方法を確認していた。
同社運転士の中村英誉さんは「実際に事件が起きればパニックになると思う。しっかりと対応できるよう、訓練の内容を常に心に留めておきたい」と話した。