船の舳先イメージ 一条高校の新講堂設計図、奈良市に贈呈
2019年02月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
耐震化に伴い、建て替えが計画されている奈良市立一条高校(法華寺町)の新講堂の設計図が完成し、同市役所で贈呈式が行われた。
新講堂のデザインは、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の設計を手がけた隈研吾さんが担当。昨年2月、船の舳先をイメージした基本設計プランを発表した。
設計図によると、新講堂は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1280平方㍍。固定席とパイプいすを合わせて約1200人を収容でき、吹奏楽の演奏会などが可能な音響を考慮した構造だ。隈研吾建築都市設計事務所の小沢瑞穂主任技師は「講堂の外と中がスムーズにつながるような、生徒を迎え入れる空間を意識して設計している」と説明する。
総事業費は7~8億円を見込んでおり、創立70周年を迎える来年3月の完成を目指す。仲川げん市長は「奈良の新たなスポットとして、地域の役に立つ施設になれば」と話した。