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曽爾村産「榧(かや)の実油」完成 〝本邦植物油中、最上なるもの〟 


曽爾村産の100%純正「榧の実油」

 曽爾村に群生する希少な植物「榧(かや)」の実から搾った食用油「榧の実油」が完成し、村農林業公社が100本限定で販売を始めた。江戸時代には天ぷら用の高級油として流行し、「日本最上級の植物油」と評された榧油。鼻に抜ける木の実の香りがさわやかな、個性際立つ商品に仕上がった。
 同公社では、時代とともに食べる文化が廃れてしまった榧の実を「地域資源」として見直そうと、平成29年から商品化に取り組んでいる。榧の実油は、果皮から抽出した芳香蒸留水「榧 蒸留水」、おやつ感覚で食べられる「榧の実ナッツ」に次ぐ第3弾で、同公社の高松和弘さんは「一番作りたかったのが食用油。やっとここに行き着いた」と話す。というのも、大正時代の「大植物図鑑」の榧の項目には「榧油は本邦植物油中、最上なるもの」と記されている。かつてそれほど榧油は高く評価され、愛された存在だったからだ。
 公社は昨秋、村民から榧の実を1㌔800円で買い取り、計約60㌔を確保。生活介護事業所「曽爾村すすき作業所」の通所者と職員ら約10人が殻むきやあく抜き作業を行い、岡山県の食用油製造会社で搾油した。同作業所のサービス管理者、鈴木敏之さんは「みんなで楽しく作業できたし、新しい仕事ができてありがたい」と喜ぶ。
 榧の実油は口に入れた瞬間に森林の風景が浮かぶような、みずみずしい香りが特徴。風味をダイレクトに楽しむにはサラダにかけたり、パンに付けたりするのがおすすめ。クッキーやパン生地に練り込んでも香りがいい。天ぷら油に混ぜるとからっと揚がるという。
 1本(45㌘入り)2500円と少々値が張るが、高松さんは「コストがかかっているのに加え、村の榧のストーリーを伝えたいという思いがある。榧プロジェクトを応援する気持ちで購入してもらえるよう、『なぜ高いのか』を丁寧に発信していきたい」と話した。
 村の「曽爾高原ファームガーデン」などで販売中。同公社のWEBショップでも購入できる。問い合わせは同公社(0745・94・2116)。

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