算額「お身拭いに必要な人数は?」 東大寺に奉納
2019年02月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
江戸時代、数学の問題を寺社に奉納して庶民が解答を競い合った「算額」の文化に触れてもらおうと、算数検定や数学検定を実施している公益財団法人「日本数学検定協会」(東京)が、東大寺(奈良市)の大仏殿に東大寺に関する問題を記した算額を奉納した。
今年の問題は「大仏さまのお身拭いに必要な人数は」と「現実的で美しい灯籠の置き方は」の2問。いずれも、ただ一つの正解があるような問題ではなく、柔軟な発想やアプローチを用いて、自由でユニークな解答を作ってもらうことが狙い。
詳細な問題は、東大寺大仏殿か「算額1・2・3」の公式ホームページで確認できる。解答の応募は同ホームページか郵送で9月日まで受け付ける。優れた解答は月上旬に発表され、賞状などが贈られる。
同協会の清水静海理事長は「10年、20年と続けて、東大寺を起点に算額の文化を発信していきたい」と話した。