【東大寺お水取り】本行へ練行衆が宿所入り
2019年03月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺二月堂(奈良市)の修二会(お水取り)で籠もる練行衆11人は28日、同寺戒壇院の別火坊での前行を終え、二月堂下にある参籠宿所に入った。練行衆は二月堂で1日から2週間にわたる本行を勤める。
練行衆は28日午後、別火坊を出発。戒を授ける和上を務める筒井寛昭・同寺長老を先頭に境内を進み、宿所前に到着すると、「娑婆古練」と呼ばれる参籠を重ねた僧侶らに一礼して中へと入った。参拝者らはその様子を見守り、今年もお水取りが始まることを実感しているようだった。
修二会は十一面観音の前で練行衆が人々に代わって過ちを悔い改め、幸せを祈る厳粛な法会。奈良時代から続き、今年で1268回目になる。本行では1日を6つの時に分けて行を勤め、二月堂に入る練行衆の足下を照らす「お松明」は1~14日の毎夜上がる。