【奈良高耐震問題】一部保護者が知事・教育長に公開質問状
2019年03月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県立奈良高校(奈良市)の耐震問題で、同校の保護者らが4日、県の対応が不十分として、荒井正吾知事や吉田育弘教育長らに公開質問状を提出した。8日までの回答を求めている。
同校は耐震性が国の基準を大きく下回っており、1月から体育館を使用停止にした上、4月からは新1、2年生を城内学舎(大和郡山市)へ一時的に移すなどの対応を取っている。
公開質問状では、耐震問題を10年以上放置した県の責任に対する見解や、全校生徒を一度に収容できない仮設体育館の設置、耐震診断を新たに実施しない理由などの説明を求めている。
保護者の女性は「人生の大事な時期に子供たちが怖い思いや負担を強いられるのが許せない。ちゃんと回答してほしい」と話した。
また同日、県市民オンブズマン連絡会議は、同校について倒壊の危険のある校舎の即時撤去や、部活動を行う生徒への配慮を求めた要望書を荒井知事らに提出した。