「奈良筆まつり」開催、桜井高書道部が迫力の「大字揮毫」披露
2019年03月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
伝統工芸品の奈良筆を供養し、書道の上達を願う「奈良筆まつり」が21日、奈良市の菅原天満宮で開かれ、使い古した筆を持ち寄った参拝者ら約2千人でにぎわった。
奈良筆に毛が使われる動物の供養や書道の普及を目的に、奈良筆の製造・販売業者らでつくる奈良毛筆協同組合が主催し、今年で40回目。
この日は、県立桜井高校の書道部員12人が「大字揮毫」を披露。画仙紙に、楷書や隷書など4つの書体で「非常に大きな幸福」を意味する「遐福」を迫力たっぷりに書いた。また、3㍍四方の画仙紙には、「筆まつりが末永く続くように」という願いを込めて、「飛翔」「楽寿」と揮毫した。
また、境内では毛筆の祖とされる古代中国・秦王朝の蒙恬将軍に感謝する神事や、奈良筆の製造実演、筆作り体験なども行われた。