中川政七商店の新店、近鉄百貨店奈良店にオープン
日本の伝統工芸雑貨を製造・販売する創業約300年の老舗「中川政七商店」(奈良市)は今月、近鉄百貨店奈良店(同市西大寺東町)に新店舗をオープンさせた。関西最大の広々とした店内で、生活雑貨や奈良生まれの素材を生かした商品を展開している。
美しさと機能性を兼ね備えた日本の工芸品を生活の中に根ざそうと企画した。「大和路 暮らしの間」と銘打ったコーナーは「地産地育」がコンセプト。奈良の特産品として知られる蚊帳生地のふきん、赤膚焼の食器、県産の靴下などを販売し、奈良のものづくりの魅力を発信している。
また、「暮らしの道具」と題したコーナーでは、全国の職人やメーカーと共同開発した約1200点の逸品がずらりと並ぶ。
店内では、県内で製造しているアイテムを紹介する企画展も開催する。企画展初回のテーマは「東吉野・川上村の木の道具」(4月16日まで)。さらに、月に1回程度のペースで、木工体験などを行うワークショップも開く予定だ。
同社広報の佐藤菜摘さんは「日本の工芸品の知られざる魅力に直接触れてもらいたい。産地やメーカーとお客さまをつなげる役割を果たせれば」と話している。
営業時間は午前10時~午後8時。問い合わせは中川政七商店の近鉄百貨店奈良店(0742・30・1810)。