生駒の無許可盛り土、行政代執行が終了
2019年03月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市西松ケ丘の住宅地で奈良市の業者が無許可で盛り土を行い、その一部が崩落した問題で、県が業者に代わって復旧工事をする「行政代執行」が28日、終了した。総工費約1億3600万円は今後、業者側に請求するという。
現場は住宅地に隣接する民有地の斜面。業者が平成22年から盛り土を行い、地面に亀裂が生じた結果、29年10月の台風21号による大雨で盛り土の一部が崩落した。業者は県の是正命令に従わず、連絡も取れない状態が続いたことから、県が昨年3月に行政代執行に踏み切った。
これまでに県では、約1300立方㍍の無許可盛り土を撤去。156本の鉄筋を斜面に埋め込むなどの工法で法面の強度を上げて固定したほか、雨水を流す水路も設置した。この日、現場では県県土マネジメント部の加藤仁志次長が行政代執行の終了を宣言した。