広陵町の観光まちづくりは「靴下」と「竹取物語」で アドバイザリー会議提言
2019年04月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
近畿観光まちづくりアドバイザリー会議(座長、吉兼秀夫・京都外国語大特任教授)は、今年度の重点支援地域に指定している広陵町の観光振興策について提案をまとめた。
同会議は国土交通省近畿運輸局が設置し、学識経験者や旅行会社、運輸事業者らで組織。現地調査や地元関係者との意見交換などを通じ、広陵町の観光まちづくりの方向性を探った。
提案では「観光資源としてのインフラが未整備で、来訪者が価値や満足を得られる仕掛けや情報発信が不十分」と指摘。町ゆかりの「竹取物語」や国内有数の生産量を誇る靴下などを例に挙げ、「住民が誇りに感じる『広陵町ブランド』の醸成が必要だ」と説いている。
町役場で提案書の交付式が行われ、山村吉由町長は「さらに工夫できることがある。しっかりと取り組んでいきたい」と話した。