特殊詐欺、徹底捜査の専門部隊が発足 県警
2019年04月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県警は手口が巧妙化、多様化している特殊詐欺に対処する「特殊詐欺捜査室」を新設し、奈良市の県警本部で1日、発足式を行った。
同室は志智則隆室長をトップに23人で構成し、同日付で捜査2課内に設置された。特殊詐欺事件を専門に扱い、捜査と被害予防の両面から総合的な対策を推進する。捜査2課によると、詐欺に使われている銀行口座や携帯電話などの「犯行ツール」を分析するほか、組織犯罪対策課と連携して被疑者の摘発に取り組む。
発足式の冒頭、遠藤雅人本部長が小出智博捜査2課長に課名を記したプレートを交付。遠藤本部長は「特殊詐欺の発生は3年連続で100件を超し、依然として深刻な状況。犯行組織の壊滅と詐欺の撲滅を目指してほしい」と訓示した。
志智室長は「詐欺の手口が年々巧妙になる中、部門を超えた捜査を推進し、一致団結して職務を遂行したい」と意気込んだ。