高齢ドライバー「認知機能検査」などより早く 県警が高齢運転者支援室
2019年04月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県警は、高齢ドライバーを対象とする認知機能検査や高齢者講習を円滑に進めようと、「高齢運転者支援室」を新設し、橿原市の運転免許センターで3日、発足式を行った。
県内では高齢ドライバーの増加に伴い、免許更新の際に必要となる「高齢者講習」(70歳以上)と「認知機能検査」(75歳以上)の受講待ち日数が一時、全国最長に。そこで昨年から奈良署や運転免許センターなど、教習所以外で受講できるようにしたところ、受講まで平均129日かかっていた認知機能検査は、今年2月時点で10日と大幅に改善。高齢者講習も同109日から80日に短縮された。
支援室は前川清之室長以下15人で構成し、3月27日付で運転免許課内に設置された。高齢運転者に関する部門を一元化し、受講待ちの日数のさらなる短縮を目指すとともに事故防止対策も強化する。
遠藤雅人本部長は発足式で、「高齢者が関わる交通事故は高止まりの状況にある。一人一人と真摯に向き合い、事故減少を目的に活動してほしい」と訓示。前川室長は「交通事故のない大和路に向け、全力で取り組む」と意気込んだ。