法華寺「ひな会式」 愛らしい善財童子並ぶ 7日まで
2019年04月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
華やかな衣装に身を包んだ約50体の善財童子を本尊の前に並べ、国家太平を願う法要「ひな会式」が奈良市の法華寺で営まれている。7日まで。
善財童子は53人の賢人を訪ねて教えを請い、普賢菩薩に出会って悟りを開いたとされる。訪ねた中には遊女や商人、子供もいたという。
ひな会式は、永観2(984)年に書かれた仏教書「三宝絵詞」に記録が残る由緒ある法会。「ひな」は「小さい」を意味し、一説にはひな人形の起源ともいわれている。
法要が営まれている間、本堂の十一面観音菩薩像(国宝)の前に並べられた高さ約30㌢の愛らしい善財童子を見ることができる。
参拝時間は午前9時~午後5時。拝観料は大人700円。庭園との共通拝観券は同千円。問い合わせは同寺(0742・33・2261)。