JR柳本駅舎リニューアル、観光・交流拠点に27日竣工式
2019年04月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天理市が進めていたJR柳本駅(同市柳本町)の改修工事が終わり、竣工記念式典が27日に同駅前広場で開かれる。駅舎内には地元産品を販売するカフェがオープン。観光と地域交流の新たな拠点として期待される。
柳本駅舎は木造平屋建て約120平方㍍で、現在は無人駅として市民に利用されている。JR西日本から駅舎の無償譲渡を受けた天理市は周辺地域のにぎわい創出を目指し、先月末まで改修工事を進めてきた。
駅舎内には27日、地元産品を扱うカフェ「ピクトン」がオープン。今後は屋外マルシェも計画されている。待合スペースは、イベントの情報を発信したり、作品を展示したりするギャラリーとしても活用される。
また、駅舎の西側には改札口が新設され、バリアフリーのためのスロープも設けた。すでに今月1日から利用が始まっている。
市の担当者は「人が集まって絆を深める場所になってほしい。周辺の奈良市や桜井市、田原本町などの周遊観光に役立ててもらえれば」と話した。
27日午前10時から開かれる式典では、駅名標の除幕式の後、長岳寺(天理市)の北川慈照住職が並河健市長と対談。小中学生による吹奏楽やバトントワリングの披露もある。