115会場で約300公演「ムジークフェスト」が開幕 6月9日まで
県内各地で約1カ月にわたり音楽を楽しめるイベント「ムジークフェストなら2019」(県主催)が18日、開幕。目玉の有料公演「ウィーン少年合唱団」の公演チケットは大好評で完売したが、ほかにも世界遺産の社寺や街のカフェ、野外ステージを舞台にした無料コンサートが盛りだくさんで、県は老若男女の参加を呼びかけている。
ムジークフェストは「音楽で奈良を元気に!」をコンセプトに平成24年に始まり、8回目。6月9日までの23日間、県内115会場で、クラシックからジャズ、ポップスや沖縄民謡までさまざまなジャンルのコンサート約300公演が予定されている。
今回最も注目を集めているのが、31日午後7時から県文化会館で開かれるウィーン少年合唱団(ブルックナー組)のコンサート。世界を魅了する「天使の歌声」が古都の夜に響く。
有料公演以外では、初夏の風が気持ちいい野外ステージコンサートも見逃せない。河合町と広陵町にまたがる馬見丘陵公園での「ファミリーコンサートin馬見」(26日)や、奈良市内で行われる「ムジーク・プラッツ2019in春日野園地」(1、2、8、9日)は例年人気のプログラム。豊かな自然の中で非日常を味わえる、県中南部・東部地域での公演もおすすめだ。
今回は公共交通機関を使って複数の会場を周遊してもらおうと、県は奈良市内を運行する「ぐるっとバス」(小学生以上100円)とも連携。27日~6月2日を「ぐるっとムジーク」と銘打ち、バスの沿線に集中的にコンサート会場を設定した。
荒井正吾知事は「誰でも気楽に楽しめる地域音楽祭。散歩がてら会場をめぐって音楽に親しんでほしい」とアピールした。
各コンサートの詳細はムジークフェストの公式ホームページ。問い合わせは同フェスト受付事務所(0742・22・3744)。