モリアオガエルの卵を確認 奈良公園の吉城園で
2019年05月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県版レッドデータブックで「絶滅寸前種」に指定されているモリアオガエルの卵が23日、奈良公園内の庭園「吉城園」(奈良市登大路町)で今年初めて確認された。
モリアオガエルは本州や四国、佐渡島などに生息する体長約5㌢の在来種。アマガエルに似た青緑色で、例年5月中旬~6月中旬に水辺の小高い植物の枝や葉に産卵する。
この日朝、茶室の裏庭にある池のほとりの岩に、直径約㌢の卵塊が産み付けられているのを職員が見つけた。同園職員の原聖子さん(62)は「今年は天候不順もあり、産むかどうか心配だった。カラスなどに食べられてしまうこともあるので、無事に育ってほしい」と話していた。
入園料は大人250円、小中学生120円、65歳以上、外国人は無料。開園時間は午前9時~午後5時(入園は4時半まで)。問い合わせは吉城園(0742・22・5911)。