奈良市の下水道料金、来春から値上げ
2019年06月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市議会は、市の下水道料金を値上げする条例改正案を賛成多数で可決した。来年4月に施行され、5月使用分から値上げの対象となる。
下水道料金に1カ月150円の基本料金を新たに設け、使用料を15%値上げする。これにより、一般的な家庭で約20%の値上げになるという。
市企業局によると、下水道事業は厳しい財政状況が続いており、平成30年度は5億5800万円の赤字となった。年間約20億円にも及ぶ県流域下水道維持管理負担金が重くのしかかっており、企業局は県に単価の引き下げを申し入れていたが聞き入れられず、25年以来の値上げに踏み切った。
この日の本会議では、値上げに反対する議員が「消費増税がされるタイミングで市民の負担増は許されない」と主張。賛成側からも「負担金を減らすための取り組みをすべきだ」との意見が出た。