金峯山寺、70年ぶりの仁王門大規模修理へ法要
2019年07月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
吉野山(吉野町)の金峯山寺仁王門(国宝)に安置されている金剛力士立像(重文、仁王像)が修理のために搬出されるのを前に、魂を抜く法要が営まれた。
仁王門は本堂(国宝、蔵王堂)背後に北面して建つ二重門で、高さ約20メートル。仁王像は木造の阿形・吽形像の2体で、南北朝時代の作。高さは約5メートルあり、東大寺南大門の金剛力士立像(国宝)に次ぐ大きさという。今後搬出され、一部解体や剥落止めなどが行われる予定。仁王門の大規模修理は約70年ぶりで、約10年後の完了を目指している。
法要では僧侶らが読経した後、五條良知管領が像の魂を抜く作法を行った。法要後、五條管領は「修理の責任は重く、皆さまの力をお借りして無事終えたい」と話した。