天理大の「ゆるラン教室」 スポーツで地域に活力を
天理大(天理市)で、女性教職員らを対象にした「ゆるラン教室」が開かれている。ランニングに必要な知識やフォームの基礎を学び、運動習慣を身につけてもらうのが狙い。参加者らはハード過ぎない「ゆるいランニング」で、楽しく体力向上に励んでいる。
ゆるラン教室は、文部科学省の私立大学研究ブランディング事業に昨年度採択された「天理大学スポーツブランドを活かした地域のスポーツ・運動・健康づくり研究拠点の形成」の一環。スポーツを通じ、地域社会に活力を与えることを主な目的としており、女性教職員20人が参加している。
指導にあたるのは、国際学部の上谷聡子専任講師。「運動習慣のない人が始めたいと思えるように」と「ゆるラン教室」と名付けた。参加者は、5月下旬の第1回教室でランニングの基礎を学び、その後は月1回ほどのペースで練習を重ねている。
天理大杣之内キャンパスで先月開かれた3回目の教室では、参加者らが雑談しながら軽やかな足取りで約4キロをランニング。入学課職員の森川智美さんは「運動の機会を増やしたいと思って参加した。いいペースで運動でき、体力をつけられていると思います」と話していた。
「ゆるラン教室」は来年度、天理市民を対象に実施する予定。同事業の一環としては他に、体育学部の中谷敏昭教授を中心に9月ごろ、市民向けの下肢筋力測定会を開くという。