高校耐震化、奈良県は全国45位 17棟が未耐震
2019年08月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
文部科学省が9日発表した今年4月1日現在の公立学校施設の耐震改修状況によると、県内高校の耐震化率は94・3%で、前年に比べて改善したものの都道府県別の順位は45位だった。小中学校は99・6%で26位、幼稚園は92・2%で36位となっている。
高校では、平成30年度に14棟の耐震化を完了したが、耐震性のない建物がまだ17棟あり、全国平均の98・7%を下回っている。小中学校は、全国平均の99・2%をやや上回り、耐震性のないのは奈良市の2棟と天理市の4棟。幼稚園は17棟で耐震性がなく、全国平均の95・5%を下回った。一方、特別支援学校の耐震化率はすでに100%となっている。
また、屋内運動場の吊り天井などの落下防止対策は、小中学校5棟、高校2棟で未完了だった。
県教委学校支援課では「公立高校の耐震化が全国平均を下回っており、県立高校の早期の耐震化に努める」としている。