妖怪書家が「ガゴゼ掛け軸絵」奉納 元興寺で地蔵会
2019年08月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
元興寺(奈良市)の伝統行事「地蔵会万灯供養」に合わせ、妖怪書家として活躍する逢香さんが23日、同寺に伝わる鬼「元興神(ガゴゼ)」を表現した掛け軸絵を同寺に奉納した。
ガゴゼは寺に出没した妖怪とも鬼ともされる。昨年の創建1300年記念行事で講演した逢香さんに、元興寺が令和時代にふさわしいガゴゼの作品制作を依頼していた。
逢香さんが手がけた「令和の元興神」は、「鬼」という文字の中に、伝統的かつ独創的なガゴゼの姿を描いている。この日の奉納式で、逢香さんが辻村泰善住職に掛け軸絵を手渡した。
逢香さんは「頭巾をかぶっているので、角があるのかないのか分からない。どういう姿か想像してもらえるよう表現した」と作品の意図について説明。辻村住職は「さすがは妖怪書家の作品。できるだけ、このイメージを広げていきたい」と話した。
地蔵会万灯供養会は24日も営まれる。