「災害を防ぐために」展、十津川大水害の資料など 図書情報館
2019年09月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
紀伊半島豪雨の後に設けられた「県土砂災害防災の日」(3、4日)にちなんだ図書展示「災害を防ぐために」が、奈良市の県立図書情報館で開かれている。今年で発生から130年になる十津川大水害にスポットを当て、記録資料や防災関連書籍など約150点を展示している。26日まで。
十津川大水害は明治22年8月に発生。村に壊滅的な被害をもたらし、約2600人が現在の北海道新十津川町への移住を余儀なくされた。大水害の記録資料のほか、「明治廿二年吉野郡水災誌」(明治24年)、十津川郷の移住願人総代が県知事に宛てた「北海道移住保護願」(同22年)といった貴重な公文書も展示されている。
他に東日本大震災や阪神大震災などの記録や、災害への備えに関する書籍も。担当した図書・公文書課の西川慶子係長は「過去の災害から教訓を得て、防災に生かしてほしい」と話している。