厳粛に初公開、修復中の橿原神宮本殿 檜皮葺き屋根新たに
2015年10月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県橿原市の橿原神宮で5日、来年4月の神武天皇2600年大祭を前に屋根の葺き替えなどの修復工事が行われている本殿(重文)の一般公開が始まり、多くの見学者が訪れた。公開は11月30日まで。
本殿は京都御所の元賢所(安政2年建築)で、明治23年の神宮創建に際して移築された。入り母屋造り、檜皮葺き。2月に始まった修復工事では約28万枚の檜皮の葺き替えを終え、飾り金具の磨き直しなどが続いており、来年春に終了予定。
本殿の修復は過去3回行われているが、一般公開は初めて。三重県多気町から夫婦で訪れた金高温明さん(55)と祐子さん(51)は、「橿原神宮には初めて来たが、普段は入れない本殿近くの神域に入り、見学することができ、とても良かった。厳粛な感じがして、りんとした気持ちになりました」と話していた。