「けはやまつり」 おひとりさま相撲を初開催
2019年09月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
葛城市相撲館「けはや座」で28、29の両日、相撲甚句や初っ切りなどを披露する「けはやまつり」が開かれる。5回目となる今年は、神事の一人相撲にちなみ、女性らが日本最古の相撲を再現する「おひとりさま相撲」が初めて行われる。
日本書紀には、大和の當麻蹶速と出雲の野見宿禰が天覧相撲をしたと記されており、この力比べが相撲の発祥と言われている。
大相撲の土俵に女性が上がることを禁じる「女人禁制」をめぐり議論となっている中、おひとりさま相撲を初めて企画。予選では當麻蹶速、決勝は野見宿禰になりきり、土俵の上で見えない相手と相撲を取ってその演技力を競い合う。
そのほか、佐渡ケ嶽部屋の力士らが相撲の禁じ手をコミカルに演じる「初っ切り」や、「相撲発祥の地」を掲げる葛城市と香芝市、桜井市の小学生約30人による親睦相撲大会、七五調の囃子歌「相撲甚句」の発表も予定されている。
入館料は大人300円、小中学生150円、未就学児は無料。