奈良高耐震問題で教育長に公開質問状 5回目
2019年11月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県立奈良高校(奈良市)の耐震問題で、同校の保護者らが、吉田育弘教育長に5回目の公開質問状を提出している。20日までの回答を求めている。
同校は耐震性が国の基準を大きく下回っており、1月から体育館を使用停止にしている。県は仮設体育館の整備を進めているが、完成は当初の予定から3カ月遅れ、来年3月頃にずれ込む見通しとなっている。
保護者らは質問状で、現在ある体育館の補強ではなく、仮設体育館の建設を進める理由などについて説明するよう求めている。
また、県市民オンブズマン連絡会議も荒井正吾知事と吉田教育長に公開質問状を提出。仮設体育館の建設が決まった背景に荒井知事の意向があったかどうかや、仮設校舎の避難通路の安全性確認などについて回答を求めている。正岡忠久代表幹事は「十分な回答が得られなければ、法的手続きを検討する」としている。