王寺工業高校生、古代刀剣を真鍮で再現
2019年12月9日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県立王寺工業高校(王寺町)機械工学科の3年生6人が、天理市の石上神宮に伝わる七支刀(国宝)を真鍮で再現した。
七支刀は、剣身の左右段違いに3本ずつの枝刃を持っているのが特徴。日本書紀などの記述から、4世紀に百済王が自国で製作し、倭王に贈ったとされる。専門力向上を目指す「課題研究」の一環として製作。光沢があり、腐食しにくい真鍮を素材に選び、木材で型を作った後、1300度で溶かした真鍮の鋳込み作業を行った。
できあがった七支刀は本物と同じ75㌢。改元を記念し「令和七支刀」と名付けた。製作チームの天野己太郎さん(17)は「予想以上のクオリティーに仕上がった。今後は公共施設などに展示し、いろんな人に見てもらいたい」と話していた