奈良時代の梵鐘に取り換え 薬師寺
2019年12月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
世界遺産・薬師寺(奈良市)で、昭和期に造られた釣り鐘が、創建された奈良時代の梵鐘(重要文化財)に取り換えられた=写真。
梵鐘は高さ約2㍍、口径約1・3㍍、重さ約3㌧。鐘楼への設置は33年ぶりで、解体修理中の東塔(国宝)が来春に落慶法要を迎えることを記念した。
室町時代の戦火の傷とされる亀裂があり、「西ノ京破れ鐘」の異名をもつ。松久保伽秀執事は「1300年前の鐘で除夜の鐘をついてもらいたい」。