万葉日本画カレンダー 万葉文化館が製作
2019年12月30日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
万葉文化館(明日香村)は所蔵する万葉日本画の写真を使った令和2年の「万葉日本画カレンダー」(税込み800円)を製作した。
館には154点の万葉日本画が所蔵されており、その中から6点を選んだ。1・2月は梅の花をテーマにした那波多目功一さんの「訪春」、3・4月は若菜を摘む女性を美しく描いた室井東志生さんの「春野」、9・10月はオミナエシの花を中心とした木下育應さんの「野路爽晨」、11・12月は由里本出さんの「雪の大原」を使っている。
それぞれの万葉日本画のモチーフになった万葉歌と現代語訳、歌の背景についての説明も掲載。新元号「令和」は、万葉集に収められた「梅花の宴」に関連する32首の歌の序文が典拠で、このうちの1首が「訪春」のモチーフとなっている。
館内のミュージアムショップで販売しているほか、発送も受け付けている。問い合わせは同館(0744・54・1850)。