首里城再建へ 奈良沖縄県人会に軟式野球チームが寄付
2019年12月25日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
10月末に起きた火災で正殿などの主要施設が焼失した首里城(那覇市)の再建に役立ててもらおうと、奈良市の軟式野球チームが、奈良沖縄県人会に支援金をおくった。
奈良市軟式野球連盟に加盟するチーム「ビート・アップ」代表の木下修平さん(40)20日、同市三条本町の沖縄料理店「ゆぃまぁる」を訪れ、同県人会の名城建伸会長(65)に2万2千円の支援金を手渡した。同県人会は沖縄県の募金窓口に寄付する。
木下さんは「ランドセルを背負った小学生が焼けた首里城を見て泣いていた映像に胸を締め付けられる思いがし、チームのメンバーに募金を呼び掛けた」と話した。
首里城の復元には、100億円を超える費用がかかるともいわれ、全国の市民、企業から沖縄県や那覇市などに寄付の申し出が相次いでいる。同県の「首里城火災復旧・復興支援寄附金」の申し込み状況によると、11月初めから12月20日までに約7億4千万円が寄せられた。政府は令和2年度予算案で、復元費を含む都市公園事業費を元年度に比べ10億円増額。官民が再建に向けて動き始めた。
名城会長は「奈良県内の沖縄料理店にも今後、募金箱を置いて、協力を募るようにしたい」と話した。