五條の梅、北海道の肉で新商品
2020年01月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
明治22年の十津川大水害と北海道への集団移住を題材にした『新十津川物語』の著者、川村たかしの出身地である五條市の梅を使った梅味噌漬けの豚肉と鶏肉などの新商品を、集団移住先の北海道新十津川町の精肉店が開発した。
県、十津川村、北海道新十津川町が平成29年に締結した3者協定に基づき、互いの地域にないものを交換して新たな価値を創造する「互産互生プロジェクト」の一環。
賀名生梅林をはじめ、梅どころの五條市で、地域の食と暮らしを伝える「農悠舎王隠堂」が作った練り梅を使い、新十津川町の大畠精肉店が北海道の豚や鶏で商品化した。
「北海道産豚ロース梅味噌漬100g」と「北海道産鶏もも肉梅味噌漬150g」(ともに498円)。梅の香りが肉のおいしさを引き立て、さっぱりとした味わいの味噌漬けに仕上がったという。
大畠精肉店は、農悠舎王隠堂の梅酢を使った「ステーキたれ」(税込み480円)も商品化。いずれも同店のネットショップから購入できる。同店社長の大畠光敬さん(38は「新しい味覚とともに、歴史的なつながりを感じてもらえたら」と話している。