バンビシャス奈良 ロート製薬と契約へ 債務超過解消の見通し
プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が、製薬会社の「ロート製薬」(大阪市)とトップパートナー契約を結ぶことが22日、分かった。バンビシャスは約4千万円の債務超過を抱える中、メインスポンサーが軒並み撤退。3部(B3)への降格危機に直面していただけに、加藤真治代表は「大変ありがたい話をいただき、残留へ大きく前進した」と喜んでいる。
バンビシャス奈良は昨年6月期の決算で、クラブ創設(平成25年)以来初の黒字化を達成。だが、B2に残留するためには、今年6月期決算までに約4千万円の債務超過を解消する必要がある。さらに、昨季までのメインスポンサー3社がそろって契約更新を見送ったことによる収益減と合わせ、7千万円を確保しなければならない状況となっていた。
ロート製薬とのトップパートナー契約締結により、ユニホームには会社名のロゴが入り、年間で数千万円のスポンサー料が支払われるとみられる。クラブは増資によって債務超過を解消する考えで、2月までに約4500万円が集まる見通しが立ったという。
また、今季のホームゲームにおける入場料やグッズの売り上げは今月時点で前年比約30%増と好調で、最終的に1千万円以上の収益増となる見込み。それらを合わせると、債務超過を解消できる計算になる。
クラブは29日に奈良市内で記者会見を開き、詳細を発表するとしている。