バンビシャス ロートとトップパートナー3年契約
プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が29日、製薬会社の「ロート製薬」(大阪市)とトップパートナー契約を締結し、県庁で会見した。契約は同日から3年間で、同社の山田邦雄会長は「息長くスポンサーを務め、チームと一緒に成長していきたい」と話した。
バンビシャスは昨シーズン終了時点で約4千万円の債務超過があり、さらにメインスポンサー3社が軒並み撤退。今年6月期決算までに収益減と合わせ、7千万円を確保できなければ3部(B3)へ降格となる危機的状況に陥っていた。
ロート製薬は、創業者の山田安民氏が現在の宇陀市出身で、奈良と深いゆかりがある。山田会長は「地域のシンボルとして、スポーツチームは元気の源となる重要な存在」とした上で、「下手をすればバンビシャスがなくなってしまうと思い決断した」と説明。今後の関わりについて、「子供たちのバスケ大会など、地域を盛り上げる支援をしていきたい」と述べた。
スポンサー料は年間数千万円とみられ、4千万円を超える増資や1千万円以上の収益増と合わせ、債務超過は解消する見込み。バンビシャスの加藤真治代表は「本当に感謝している。試合を見る環境を充実させ、B2トップの人気と収益のあるクラブを目指す」と意気込みを語った。
スポンサーロゴの入ったユニホームも公開され、キャプテンの本多純平選手は「身が引き締まる思い。プレーオフ進出へ向けて連勝していきたい」と話した。