新型肺炎 宿泊キャンセル1万人超、県が集計
2020年02月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は5日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に起因するとみられる宿泊予約のキャンセルが約1万500人に上ったと発表した。このうち奈良市内は約7千人。奈良公園をはじめとする主要観光地は、例年になく閑散としている。
奈良市旅館・ホテル組合が1月31日に市内19施設を調査。県は2月3日、奈良市外の大型宿泊施設4カ所から聞き取り、双方の人数を集計した。
県によると、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国政府が同27日に海外への団体旅行を禁じた影響が特に大きい。2月に予定されていた小中学生らの訪日教育旅行(7件、282人)も、すべて中止になったという。
荒井正吾知事はこの日の定例記者会見で、「観光業界には常にこうしたリスクがある。感染はいつか収まるので、めげずにがんばってもらうしかない」と話した。